
人口流入が続く東京都-国外からの人口流入が続くかどうかは重要なポイント-
※この記事は、特段の断りがない限り、2025年5月時点での情報を基に作成しています。
「オルタナティブ投資が良いって聞くけれど、
デメリットはないの?」
「オルタナティブ投資を始めるかどうかを判断するために、
デメリットについて知りたい」
このような不安から「オルタナティブ投資 デメリット」と調べ、本記事へたどり着いた方もいるのではないでしょうか?
オルタナティブ投資における選択肢が豊富な点は大きなメリットですが、各投資によって運用方法が異なり、仕組みも複雑で、流動性が低く、投資に大きな費用が必要になるケースもあるため、注意が必要です。
そこで本記事では、オルタナティブ投資のデメリットについて解説し、デメリットから見た「オルタナティブ投資がおすすめできる場合・おすすめできない場合」を紹介します。
1.オルタナティブ投資のデメリット4つ
2.デメリットから見たオルタナティブ投資が向いていないケース
3.デメリットから見たオルタナティブ投資が向いているケース
4.オルタナティブ投資を始めるポイント3つ
5.まとめ
全貌を把握し、オルタナティブ投資を行うかどうかの判断にお役立てください。
伝統的な投資である上場株式や債券以外の投資手法や商品をまとめた総称である「オルタナティブ投資」は、従来の投資とは異なる特性があり、以下のようなデメリットが挙げられます。
※「オルタナティブ投資とは?」について、詳しくは別記事にて解説予定です。
オルタナティブ投資のデメリット4つ
1.購入から売却までのフローや収益の仕組みが複雑で難しい
2.流動性が低く、自分のタイミングで換金しづらい
3.選択肢が幅広く、どの投資商品が自分に適しているか判断しづらい
4.初期コストがかかる、大口投資であるなど個人ではハードルが高い場合がある
オルタナティブ投資は、購入から売却するまでのフローが一元化されておらず、収益の仕組みも複雑で難しいことが多い点がデメリットといえます。
オルタナティブ投資は、「J-REIT(日本版不動産投資信託)」や、貴金属や農作物といった「コモディティ(商品)」など、各投資商品により、フローや収益の仕組みが全く異なるためです。
オルタナティブ投資の種類について、詳しくは別記事にて解説予定です。
中にはハイリスク・ハイリターンの投資商品もあるため、自分で運用しなければならない場合、仕組みを知らなければ大きな損失につながる可能性があります。
オルタナティブ投資には専門的な知識が不可欠で、分からないことがあれば、ファンドマネージャーをはじめとした専門家に相談するか、対象の投資商品の仕組みを学んで理解しなければなりません。
まずは自分自身がオルタナティブ投資のリスクや仕組みについて正しく理解したうえで始めるようにしましょう。
オルタナティブ投資では、現金化したいタイミングで換金できないケースが多く見られます。
一般的な投資信託などは、「即日換金」や「〇営業日で換金」など、比較的短期間で換金できるケースが多く、概ね自分の希望するタイミングで換金できます。
しかし、オルタナティブ投資は、中・長期投資で利益を上げていく投資商品が多く見られます。一部、途中解約や換金に対応していない投資商品もあるため、短期的な利益を目的とした資産形成は少し難しい傾向にあるでしょう。
例えば、非上場株式(非公開株式)は、流動性が低いオルタナティブ投資の1つです。
非上場株式は、売買のタイミングが限られているケースが多いため、換金できるタイミングや換金するまでにかかる期間など、流動性については実際に投資を行う前に確認することが重要です。
オルタナティブ投資は、投資商品の選択肢が豊富であるがゆえに、何が自分に合った投資商品であるか判断が難しいというデメリットがあります。
豊富な選択肢から、自分の運用目的に合った投資商品を選ぶ必要がありますが、先述のとおり、複雑な仕組みの投資商品も少なくないため、十分に調査せずに購入してしまうと、思わぬ損害を被るおそれがあります。
オルタナティブ投資を始める際は、オルタナティブ投資の種類を把握し、内容を理解したうえで選ぶようにしましょう。
オルタナティブ投資の中には、現物不動産投資のように初期コストがかかる商品や大口の投資となるものもあるため、個人での投資ではハードルを感じる可能性があります。
例えば、初期コストがかかる投資や大口投資となりやすい投資としては、次のようなものが挙げられます。
オルタナティブ投資の初期コストは、どの投資商品を選ぶかで大きく変わってくるため、少額から始めたい場合は、初期コストにも注目して選ぶ必要があります。
オルタナティブ投資のデメリットを踏まえたとき、自分に向いている投資なのかどうかは気になるところだと思います。
そこでここでは、デメリットから見てオルタナティブ投資が向いていないケースについて紹介します。
デメリットから見てオルタナティブ投資が向いていないケース
株式や債券を含め、これまで投資経験がない人、あるいは投資経験はあるがオルタナティブ投資は初めてである人にはオルタナティブ投資はハードルが高いかもしれません。
オルタナティブ投資といってもさまざまな投資商品があります。仕組みはそれぞれで異なり、伝統的な投資の株式や債券と比べても複雑化しているためです。
オルタナティブ投資の中には、詳細な情報が公開されていない投資商品もあります。
投資商品について理解を深め、自分自身で正しい情報を取捨選択しながら、収集する必要があるため、投資初心者や投資経験がない人にとっては難しく感じるでしょう。
限られた情報だと今後の展開予測が難しいと感じる場合、オルタナティブ投資に対してネガティブな印象を抱いてしまうかもしれません。
オルタナティブ投資の中には、まだ登場して間もない投資商品が含まれており、情報量が少ない投資商品もあります。そのような商品については、情報量が少ない中で、将来性や今後の展開などを予測して判断する必要があります。
そのため、十分な情報を得たうえで先を見込んだ行動を取る人は、オルタナティブ投資に対して抵抗を感じる可能性があります。
オルタナティブ投資は、近々まとまったお金が必要で、その費用をまかなうための投資を考えている場合には向いていない傾向にあります。
デメリットでもお伝えしたとおり、換金性が低い投資商品が多い傾向にあるためです。
「お風呂とキッチンの老朽化により
リフォームすることになったので、
今すぐ現金化したい」
「半年以内に車購入の資金として使いたい」
このように、近い将来まとまった資金が必要になる可能性があれば、オルタナティブ投資以外の方法を検討した方が良いかもしれません。
デメリットから見て、オルタナティブ投資が向いているケースもあります。
それは、次に当てはまるケースです。
デメリットから見てオルタナティブ投資が向いているケース
オルタナティブ投資は、商品の値動きが伝統的な株式や債券と比較的連動しておらず、株式や債券との相関関係が低い傾向にあるため(※)、余剰資金の範囲内におけるプラスアルファの投資に向いています。
※参考:三菱UFJ信託資産運用情報(2024年3月号)|三菱UFJ信託銀行(参照日:2025年5月30日)
株式や債券の市場が不調であっても、市場動向に左右されず投資できることが期待できる投資商品もあります。
余剰資金で、リスク分散のための投資を考えているのであれば、オルタナティブ投資は選択肢の1つと言えるでしょう。
オルタナティブ投資は、一般的な個人投資家にはハードルが高い投資分野で運用益を狙いたい場合に向いています。
なぜなら、オルタナティブ投資には一部プロや専門家が運用してくれる投資商品があり、これまで自ら知識がなくてできなかった投資商品に対しても投資できるようになるからです。
例えば、以下の投資商品は、運用のプロに任せられるケースが多い傾向です。
多彩な選択肢から状況に応じたプランニングをしてもらえるため、個人ではチャレンジしづらい分野への投資も叶いやすいでしょう。
オルタナティブ投資には、値動きが激しい商品があり、そのような商品への投資については状況に応じた判断が求められるため、大きな変動があったときに臨機応変な対応ができる人に向いています。
市場動向によっては、リスクが大きくなったタイミングでも耐えなければならないケースもあるため、目の前の出来事にとらわれることなく、投資目的や投資期間などを踏まえた柔軟な対応ができる人にはおすすめできます。
ここまでのオルタナティブ投資のデメリットを踏まえ、「自分にはオルタナティブ投資が向いていそうだ」と思った場合、まず何をすればよいでしょうか。
オルタナティブ投資において、できる限り失敗のリスクを回避したいと考えるのであれば、投資を始めるうえで最低限把握しておくべき以下3つのポイントを押さえておきましょう。
オルタナティブ投資を始めるときのポイント3つ
オルタナティブ投資は、自分に合った種類を選ぶことが重要です。
オルタナティブ投資は、不動産から美術品まで投資対象が多岐に渡り、どの投資商品を選ぶかで運用スタイルが大きく変わるためです。
自分に合った種類を選ぶうえで特に注目したい項目としては、次の3つが挙げられます。
より良い効果を得られるようにするためには、経験や専門的なスキルが必要になる場合があります。
もし自分自身での運用に不安があるのであれば、金融機関が取り扱っている、運用を任せられる投資商品を選ぶようにしましょう。
オルタナティブ投資に限ったことではありませんが、長期的な資産形成では、分散投資が非常に重要となってきます。
大きな金融危機や世界情勢の悪化、投資先の不祥事や市場の変化など、予期せぬ突発的な事件や出来事で、あなたの大切な資産が一瞬にして失われてしまう可能性があるからです。
分散投資は、複数の商品に投資をする以外にも、地域や時間(時期)を分散する方法もあります。
出典:分散投資・オルタナティブ投資の重要性|bitREALTY(参照日:2025年5月30日)
出典:分散投資・オルタナティブ投資の重要性|bitREALTY(参照日:2025年5月30日)
出典:分散投資・オルタナティブ投資の重要性|bitREALTY(参照日:2025年5月30日)
オルタナティブ投資を始める場合、リスクを軽減するためには、投資商品だけでなく運用を受託する運用会社の情報も確認しましょう。
主な確認項目としては、次のような内容が挙げられます。毎回の投資先選定において全てを網羅することは難しいかもしれませんが、チェックする際の目安としてご活用ください。
オルタナティブ投資運用会社の事前チェックリスト(一例)
最低限、上記項目は確認し、オルタナティブ投資による失敗やリスクを回避しましょう。
改めておさらいすると、オルタナティブ投資の主なデメリットとしては、以下の4つがあります。
オルタナティブ投資のデメリットから見て、次のようなケースは向いていません。
以下のようなケースはオルタナティブ投資に向いています。
オルタナティブ投資のデメリットについてよく理解したうえで、始める場合のポイントを参考に、自分に合ったオルタナティブ投資を選びましょう。
本記事は、KDX ST パートナーズ株式会社(以下、「当社」といいます)および当社グループによる、不動産STなどに関する情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘または斡旋を目的としたものではありません。
本記事に記載された内容については細心の注意を払っておりますが、掲載された情報の内容の正確性、有用性、完全性、また適切性等について、当社および当社グループは一切保証するものではありません。また本記事において使用するデータおよび表現等の欠落・誤謬等について、当社および当社グループは一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
また、本記事に記載された内容は、本記事の作成時点のものであり、事前の通知なくして変更されることがあります。
本記事の中の記述は、作成時点で入手が可能な情報を基に想定される合理的な判断に基づくものと考えておりますが、さまざまなリスクや不確定な要素が含まれている点にご留意ください。
本記事の著作権その他の権利は、特段の断りがない限り、当社に帰属しています。